私たちの取り組み

まちや倶楽部は、滋賀県近江八幡市旧市街に残る町家や蔵等の歴史ある建物の維持保全・再活用を通じた地域の賑わい創出を目指して、2012 年6 月から活動させていただいています。

1. 宿泊施設の運営

観光客の皆さんに、近江八幡の歴史や文化等の魅力を肌で感じていただけるように、江戸期創業の酒蔵跡と醤油蔵の一部であった町家を改装した旅館「MACHIYA CLUB -CULTURE& STAY-」を運営しています。

また、⻑期滞在や旅行者同士の交流の場としてもご利用いただけるように、商店街内にある昭和時代中頃に建てられたレトロな空きビルを改装したホステル「Little Birds Hostel」を運営しています。

そして、(公財)近江兄弟社と(一社)近江八幡観光物産協会と、ヴォーリズ建築であるウォーターハウス記念館の宿泊等の観光事業への活用を行う等、文化財の保全に向けて活動しています。

2. コワーキングスペースの運営

商店街内に多様な人が行き来し、交流することができ、そして地域性を生かしたビジネスや、地域を盛り上げる地域活動にチャレンジできるようなコミュニティの形成を目指して、酒蔵跡敷地内の住居跡を活用し、会員制コワーキングスペース「co-ba omihachiman -MACHIYA CLUB-」を運営しています。

3. 各種店舗へのリノベーションと誘致

まちや倶楽部では、酒蔵跡地をはじめとした町家、蔵等を少しずつ改修していく中で、地域の賑わい創出に一緒に取り組んでくださる商店主の方々等に、店舗スペースとしてお貸ししています。その商店主の皆さんと一緒に、建物の活用を進めさせていただいております。

手芸と雑貨、帆布・革製品、飲食店、雑貨、カフェ、ネイルサロン、ナッツの量り売り店といった近江八幡ならではの素敵なユニークな商店主の皆様にご活用いただいています。

4. 近江八幡や湖東地域の伝統工芸品等の発信

まちや倶楽部では、近江八幡の伝統工芸であるヨシ製品や竹工芸、革製品、八幡帆布、そして湖東地域の伝統工芸品である麻織物等の展示・販売を通じて、近江八幡の歴史や文化、魅力を発信するため、伝統工芸品等の販売等を行うショップ「暦 -こよみ- local life & crafts」を酒蔵跡地内において運営しています。

まちや倶楽部では、これらの近江八幡を中心とした地域の工芸や文化を学習・体験できるワークショップや、これらの工芸品が生み出されている産地、自然、職人のもとを訪ね、近江八幡の魅力をより深く知るミニツアーの企画等も行なっています。

5. 貸しスペースの運営

まちや倶楽部では、様々なイベント等に町家や蔵等の空間を活用していただけるように、貸し館を行わせていただいております。中規模の講演会やイベント等が開催できる蔵を改装したスペースや、小規模ミーティングに最適なスペース、また、ポップアップショップやギャラリーにお使いいただける店舗スペースなど、様々な用途に対応できる施設を管理しています。

6. 商店街等との連携

まちや倶楽部が所在する商店街「あきんど道商店街」と協働して、地域の賑わいづくりに取り組んでいます。

7. ヴォーリズストリート

近江八幡ヴォーリズ・ストリートは、近江八幡の旧市街にあるヴォーリズ建築12箇所と歴史的町並みを結ぶストリートです。ハイド記念館、アンドリュース記念館、旧八幡郵便局跡をはじめとした“ヴォーリズ建築巡り”と、ヴォーリズの妻・一柳満喜子の先祖の屋敷があったと言われている仲屋町周辺を探訪しながら、近江八幡の歴史・文化・今に触れるストリートです。

まちや倶楽部の酒蔵跡の蔵や町家等の建物群は、ヴォーリズ建築である“旧八幡郵便局跡”と“アンドリュース記念館”との間を自由に通行できる小径になっており、近江八幡ヴォーリズ・ストリートの一部を形成しています。近江八幡ヴォーリズ・ストリートをぜひ歩いていただき、酒蔵や町家等の日本家屋と、ヴォーリズ建築のレトロな洋風建築とが織りなしている近江八幡ならではの景観をぜひお楽しみください。